2024/03/21 15:03

地球にやさしい暮らしの一歩、今回はパームオイルのお話しです。


パームオイルは熱帯植物であるアブラヤシから採れる油ですが、安価で扱い点もあり、実は私たちの暮らしの中に多く溶け込んでいることをご存知でしょうか?食品原料の植物油と記載されているものの多くはパーム油ですし、石鹸やシャンプー、洗剤などの原料としても使われています。その生産量は、大豆油と並び、世界植物油生産量の3割以上を占めています。主な原産国はインドネシア、マレーシアになります。

生産量が多い背景として、一年を通して生産が可能であること、1haあたりの収量が多いことなどが挙げられるようです。油糧種子の中で油分が相対的に高い菜種でも、1haの収穫面積から生産される油は800kg弱。これに対し、パーム油生産量は3.7トンなのだとか。それはそれじゃ、率が良いならいいじゃない〜!と思いたいところですが、残念ながら現実はそうはいかないようです。

パームオイルを採油するにあたり、工場が必要となるため森を切り開き、農薬や化学肥料による土壌汚染が進み、不当な労働を強いられている方も多いのが現実なのです。とはいえ、収率が良い点は利点でもあります。問題は、持続可能なあり方ですね。


石鹸作りでは、肌への効能を期待するより、石鹸に固さを出し、泡立ちのサポートをする原料として好まれて使われます。寧ろ、使いすぎはお肌の負担になるといわれています。


以上のような理由から、当店の石鹸は雑貨扱いではありますが、環境への負荷を考えてパームオイルを使っていません。使用する際には、環境保護を見据えて生産をしているもの、フェアトレードのものを選択しています。


多くの情報が流れゆき、意識することがなければ知らないまま過ぎていくことは多くあると思います。でも、ちょっとしたこと、ほんとに些細なことで良いのです、「なんでかな?」と「心を向けて物事をみつめてみる。」すると暮らしがもっと心地よく、地球にも優しい暮らしになるでしょう。みんなで健やかな地球の未来を創れたらいいですね。


最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。