2023/08/10 11:54
こんにちは、ショップディレクターのkahoriです。
突然ですが、不耕起栽培をご存知ですか?なんとなく文字の連なりから想像できるかもしれませんが、不耕起栽培とは自然に寄り添った農法のことを言います。当店の製品に使用しているハーブも、自社ファームにて不耕起栽培で育てたものです。そこで、今回は不耕起栽培についてシェアしたいと思います。
不耕起栽培のポイント
以下に不耕起栽培がどんな農法なのか、簡単にシェアしていきます。
土を耕さない:土の中には土の中のルールがあります。モグラやネズミ、ミミズ、微生物たちが大地を耕してくれています。彼らの暮らしによって循環しているのです。耕すことはCO2の排出にもつながるので、不耕起栽培はそういった意味でも地球にやさしい農法です。
草を生かす:草を根こそぎ抜くことはありません。刈り取る際も根は残し、刈り取った草もお布団のように大地に被せておきます。常に土の表面を覆われた状態に保つことで、保湿にもつながります。また、草たちの根は土壌生物の餌となる炭素を供給したり、刈り取った草も積み重ねておくと循環の中で栄養となっていきます。不耕起栽培の畑は、大地がしっとりとしているので、水やりもほぼ必要なくエコです。
多様性:自然界をみてみると、トマトだけが生えた土地があるでしょうか?森や草原へ行けば様々な植物や生き物が暮らしています。不耕起栽培では多様性を大切にしています。
その他にも、基本は外から持ち込むことはしません。その中で循環させます。実がついたら最後は種になり、次のサイクルが生まれますね。機械は基本持ち込みません。手刈りで草を刈っているとミミズやカエルにも気づくことができ、彼らの命を守ることができます。また、機械は生み出すために大きなエネルギーが必要です。労力も物質的にもです。機械を作るために工場が必要となり、部品が必要となり、燃料も必要となります。そして最後はどうでしょう...使用できなくなった機械は廃棄されていくのです。
現在、私たちが手にすることの出来るほとんどの農作物は慣行農業といい、機械を使い、ハウス内で育て、肥料や除草剤に頼る栽培方法です。でも、本当にその栽培方法でなければいけないのでしょうか?
農を行う方は誰もが一生懸命です。では、消費する側はどうでしょう?虫がついている、形や色が美しくない、甘い方が良いと、自然のルールを無視していないでしょうか?
全ての命が輝ける場所だからこそ、そこには健やかさがあります。
不耕起栽培のお野菜になかなか出会えることがないかもしれませんが(1%にも満たないから)、もし見かけたら口にしてみてください。野菜の味が濃いことに驚くと思います!