2020/01/26 18:03
間違われやすいけれど、ナツメとデーツは全く別のもの
棗(ナツメ)はクロウメモドキ科です。棗または近縁植物の実を乾燥させたものを生薬では大棗(たいそう)といい、日本でも知られるサムゲタンや薬膳スープに入っています。一方、デーツ(ナツメヤシ)はヤシ科で西アジアやアフリカ原産。ねっとりとした食感に濃厚な甘さがあるドライフルーツです。
棗は日本でも古くから棗酒や甘露煮などとして食卓に並んできた地域もあります。私の父も、昔はどこの家にも棗の木があったなあ、と懐かしそうに話していました。余談ですが、私の通った小学校にも棗の木があり、つるつるに輝く実と鮮やかで柔らかな青葉になぜか憧れを抱いていました。いつか植えたい木の上位に入っていました。どんな子でしょう。笑
五福屋の棗は長野の大地の恵みをたっぷりと受けて育ちました。まだ緑色の棗は甘酸っぱくて若いりんごのような味と香りがします。その棗を頃合いをみて手摘みで収穫し、天日乾燥させました。美味しさのヒミツは、乾燥途中で一旦蒸しを加えること。この手間があるから甘みが増し、独特な香りが生まれるのですね。
1日3粒で健康に!
棗にはビタミンB群の他、食物繊維、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄分、リン、葉酸なども多く含まれています。効能としては、整腸、滋養強壮、精神安定、アンチエイジング、抗アレルギーなどがあげられます。中国では身体を温める働きがあるため、昔から女性に愛されていたのだとか。女性の健康は1日3粒の棗からとも言われています。みなさんも健やかな暮らしのために、棗を取り入れてみてはいかがでしょうか?
それでは今日はこの辺で。
次回は、棗を使った簡単レシピをお伝えしますね。
まだまだ寒さが厳しいですので、しっかりと身体をあたためておすごしください。
五福屋 南信州のなつめ